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東京でメタセコイアやラクウショウの紅葉が見られる場所とは

水元公園のメタセコイア
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この記事では、東京都内でメタセコイアやラクウショウの紅葉が見られる場所をご紹介します。

モミジやカエデの紅葉、イチョウの黄葉のように有名ではありませんが、メタセコイアやラクウショウも色づく樹木として知られています。

もっとも色づき具合は、モミジ・カエデ・イチョウとは明らかに異なっていますし、メタセコイアとラクウショウについても違いがあります。

そこで、メタセコイアやラクウショウの紅葉が見られる場所をご紹介する前に、それぞれの特徴を簡単にお伝えします。

メタセコイアとラクウショウの違い

メタセコイアの葉メタセコイアの葉

メタセコイアもラクウショウもヒノキ科の樹木で、高木の落葉樹という点も共通していますが違いもあります。

ここでは見た目の違いをいくつかご紹介します。

 
メタセコイアラクウショウ
対生(たいせい)左右の葉が同じ所からでる互生(ごせい)左右の葉が互い違いにでる
樹木の姿先端がとがった円錐形全体的に丸みを帯びている
育つ場所湿地を好む水辺を好む
別名曙杉(あけぼのすぎ)沼杉(ぬますぎ)
気根できないできる
紅葉の色オレンジ色・レンガ色赤茶色
なお、ラクウショウは漢字で「落羽松」と書きます。これは、落葉した様子が鳥の羽が落ちているように見えるため名づけられたと言われています。

それでは、東京都内でメタセコイアやラクウショウの紅葉が見られる場所を、23区内と23区外に分けてご紹介します。

ラクウショウの葉ラクウショウの葉

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東京都23区内のメタセコイアやラクウショウ

新宿御苑【新宿区】

所在地東京都新宿区内藤町11
58㏊の広大な敷地をする新宿御苑には様々な樹木が植えられ、晩秋にはあちこちで色づく樹木の景色が楽しめます。

新宿御苑の紅葉で有名なのはカエデ類、また本数は多くないものの大きく育ったイチョウの黄葉も楽しめます。

新宿御苑でメタセコイアが見られるのは、千駄ヶ谷門近くの「S3」と、新宿門近くの「N9」です。

一方、ラクウショウが見られるのは、新宿門近くの「N9」で、気根(きこん)が成長し不思議な景観を作り出しています。

新宿御苑のメタセコイアやラクウショウの本数はそれほど多くはありません。しかし、新宿御苑には、多数の色づく樹木や山茶花など季節の花もあり見ごたえ十分です。

なお、新宿御苑の全体的な紅葉の見頃の時期は、11月中旬~12月中旬と言われています。

※ 新宿御苑は全体を東西南北の4つのエリアに分け、さらにエリアごとを細分化し数字をつけています。上記のS3は南(South)エリアの3番目、N9は北(North)エリアの9番目を意味しています。こうした符号は、園内で配布されているパンフレットに記載されています。

※ 水のある場所で育つラクウショウは、根だけでは酸素を吸収できないため、気根という角のような根を地上に出すことがあります。

芝公園【港区】

所在地東京都港区芝公園3-4
芝公園は、増上寺などの周囲を囲むように造られた環状の公園で、区画ごとに番号が付けられています。

芝公園でメタセコイアがあるのは23号地で、30本を超えるメタセコイアがあります。

また、23号地の近くにある19号地は東京タワーの下にあり、たくさんの種類のモミジがある「モミジ谷」で知られています。

芝公園全体的な紅葉の見頃の時期は、11月下旬~12月下旬と言われています。

林試の森公園【目黒区】

所在地東京都目黒区下目黒2丁目、品川区小山台二丁目
敷地面積約12haの都立林試の森公園は、林業試験場の跡地を整備して造られたもので、約6,800本の樹木があります。

林試の森公園でラクウショウがあるのは、園内中央部の「ラクウショウの森」で約20本が植えられています。

林試の森公園には、ケヤキやモミジなどたくさんの色づく樹木がありますが、ラクウショウだけでなく、スズカケノキもまとまって植えられているのが特徴的です。

林試の森公園の紅葉の見頃は11月中旬~12月上旬、紅葉する樹木の種類が多いので様々な景色を楽しむことができます。

小石川植物園【文京区】

所在地東京都文京区白山3-7-1
小石川植物園の面積は約16㏊で、東西約750m、南北約300mの細長い形状をしています。

小石川植物園は公園でも庭園でもなく、東京大学の付属植物園として多くの種類の樹木が植えられています。

小石川植物園でメタセコイアが見られるのは、入園口から入って左方向に150m進んだメタセコイア林で約20本が大きく育っています。

ラクウショウがあるのはメタセコイア林を過ぎ、約200m歩いたところに数本が植えられています。

小石川植物園では他にもたくさんの紅葉する樹木を眺めることができ、全体的な見頃の時期は、11月中旬~12月上旬と言われています。

善福寺川緑地【杉並区】

所在地東京都杉並区成田西
善福寺川緑地は、善福寺川に沿って造られていて、長さは約2.3㎞です。

善福寺川緑地には、ケヤキ・トウカエデ・イチョウ・サクラなど、晩秋に色づく樹木が数多く植えられています。

メタセコイア・ラクウショウも各所にありますが、メタセコイアは矢倉橋付近に30本~40本、ラクウショウは天王橋付近に約20本とまとめて植えられています。

なお、善福寺川緑地に隣接して都立和田堀公園があります。

和田堀公園も紅葉が楽しめるので、合わせて訪ねるのがおすすめです。

石神井公園【練馬区】

所在地東京都練馬区石神井台1
石神井公園は東西に細長い公園で、道路を挟んで東側に石神井池、西側に三宝池があります。

石神井池は駅からも近く、ボート遊びもできる賑わいのある場所。三宝池は、池沼沢植物群落など植物が多い落ち着きのある場所。

石神井公園のメタセコイアは、石神井池・三宝池の何れにもあります。

とりわけ三宝池には「ねりまの名木」に指定されているメタセコイアもありおすすめです。

石神井公園にはモミジ・カエデ・イチョウなどもあり、全体的な紅葉の見頃の時期は、11月中旬~12月上旬と言われています。

水元公園【葛飾区】

所在地東京都葛飾区水元公園、水元猿町、東金町5・8丁目他
水元公園は面積96.3 haと広大な敷地を有する公園で、全体的にはS字型になっています。

特徴は小合溜(こあいだめ)という池沿いに造られていることで、東京都内でも唯一、水郷の景観を持つ公園として、水を好む植物が多数植えられています。

水元公園で有名なのは、ハナショウブ・睡蓮・蓮などですが、秋には湿地を好むメタセコイアやラクウショウの紅葉が見られます。

メタセコイアの本数は約1,500本、ラクウショウ約380本で、東京都内でも最大規模です。

ラクウショウは、園内中央部の噴水広場から北方(中央広場の方向)に向かう遊歩道を歩くと、左手にポプラ並木、右手の小合溜手前にラクウショウの森を見ることができます。

ここでは、ポプラの黄葉とラクウショウの紅葉を眺めることができます。

なお、ラクウショウは噴水広場近くの水元大橋周辺や、はなしょうぶ園付近でも見ることができます。

メタセコイアは、ラクウショウの森を過ぎたメタセコイアの森にあります。

水元公園は秋も見どころ満載で色づく樹木は他にもありますが、東京都内でメタセコイアやラクウショウがこれだけ植えられている場所はありません。

水郷の景色とメタセコイアやラクウショウを、合わせて楽しめるおすすめの場所です。

なお、水元公園全体での紅葉の見頃の時期は、11月上旬~12月中旬と言われています。

仙台堀川公園【江東区】

所在地東京都江東区北砂6-19-21先~東京都東陽6-6-6先
仙台堀川公園の面積は総延長3,700m・面積10.4ha、途中で直角に屈曲する細長い公園です。

仙台堀川公園には、モミジ・イチョウ・ケヤキなどの他、メタセコイアやラクウショウも植えられています。

仙台堀川公園は距離が長いこと、紅葉する樹木は多いものの何かが特別に多いわけではないので、メタセコイアやラクウショウも点在して植えられています。

しかし、高木のメタセコイアやラクウショウは高木で目立つ存在なので、整備された園路から樹形や色づき具合を楽しむことができます。

亀戸中央公園【江東区】

所在地東京都江東区亀戸8・9丁目
都立亀戸中央公園の面積は10.3ha、「水神通り」とJR総武線によってA地区・B地区・C地区の3つに分かれているのが大きな特徴です。

亀戸中央公園でメタセコイアの紅葉が楽しめるのはA地区とB地区で、合わせて約60本が大きく育っています。

一方、C地区にはメタセコイアを含め紅葉する樹木はあまりありません。

しかし、亀戸中央公園は東京都内でも屈指のサザンカの名所として知られていて、サザンカの多くはC地区にあります。

サザンカの紅葉の見頃は11月下旬~2月上旬。メタセコイアの紅葉の時期訪ねれば、たくさんのサザンカの花も楽しめそうです。

足立区都市農業公園【足立区】

所在地東京都足立区鹿浜2-44-1
足立区都市農業公園は「自然と遊ぶ、自然に学ぶ、自然と共に生きる」をテーマとする公園で、花では河川敷の春のチューリップや秋のコスモスが知られています。

足立区都市農業公園では池のほとりに約20本のメタセコイアやラクウショウが植えられていて、近くにはイチョウやモミジを見ることもできます。

本数はそれほど多くはないものの、池の周囲の紅葉や田園風景、新芝川の河川敷からは川と周辺の景色を楽しむこともできます。

舎人公園【足立区】

所在地東京都足立区舎人公園、西伊興町他
約63haの敷地を有する舎人公園は、公園の間を南北に尾久橋通り、東西に舎人公園通りがあり4つの区画に分かれています。

舎人公園には、モミジ・ケヤキ・イチョウなどの他、200本以上のメタセコイア、数十本のラクウショウを見ることができます。

メタセコイアが見られるのは、舎人公園駅から見て北東部と北西部の2か所です。

北東部には小さな噴水と大きな噴水を結ぶ道があり、両脇にメタセコイアが植えられています。

北西部はテニスコートの脇の道にメタセコイアが植えられています。

何れも並木道のようになっていて見ごたえがあります。

ラクウショウは、舎人公園駅から見て北東部の大池周辺に植えられています。池の景色とラクウショウの紅葉のコントラストは見事です。

なお、舎人公園の全体的な紅葉の見頃の時期は、11月中旬~12月上旬と言われています。

東京都23区外のメタセコイアやラクウショウ

井の頭公園【武蔵野市】

所在地東京都武蔵野市・三鷹市
井の頭公園の中央にあるのが井の頭池で、池の周囲に水辺を好むメタセコイアやラクウショウを見ることができます。

井の頭池には井の頭自然文化園(有料)があり、ここにはラクウショウやメタセコイアが植えられています。

もっとも、ラクウショウやメタセコイアは高木なので、井の頭池の対岸から眺めることができます。

また、井の頭池の東端のひょうたん橋付近にもラクウショウがあります。

なお、井の頭池周辺にはメタセコイアやラクウショウだけでなく、ケヤキやイチョウなども数多く植えられていて、紅葉の見頃の11月下旬~12月上旬には多くの人で賑わいます。

神代植物公園【調布市】

所在地東京都調布市深大寺元町5-31-10
神代植物公園の面積は約49万㎡で、神代植物公園本園と水生植物園の2つに分かれています。

神代植物公園には10万本の樹木が植えられ、色づく樹木としてはモミジやイチョウなどもあります。

メタセコイアやラクウショウが見られるのは、神代植物公園本園内のつつじ園近くにある池周辺です。

神代植物公園では紅葉の時期に、秋バラや山茶花なども楽しむことができます。

なお、神代植物公園の全体的な紅葉の見頃の時期は、11月上旬~12月上旬と言われています。

昭和記念公園【立川市・昭島市】

所在地東京都立川市・昭島市
昭和記念公園は約165haの広大な敷地を有し、入園口も6か所あります。

昭和記念公園は、2つのイチョウ並木や日本庭園の紅葉が知られていますが、メタセコイアも見ることができます。

昭和記念公園でメタセコイアが見られるのは、西立川口近くのレイクサイドレストラン周辺や玉川上水口近くの子どもの森で、それぞれにまとまった数のメタセコイアあります。

なお、昭和記念公園の全体的な紅葉の見頃の時期は、10月下旬~12月上旬と言われています。

メタセコイア通り【多摩市】

所在地東京都多摩市鶴牧6-2
メタセコイア通りは、東京都多摩市の「多摩鶴牧四丁目」交差点から「多摩鶴牧六丁目」交差点までの約600mで、道路の両側に約100本のメタセコイアがあります。

例年、見頃の時期は12月上旬~12月下旬と言われています。

桜ヶ丘公園【多磨市】

所在地東京都多摩市連光寺5-15
桜ヶ丘公園は約34万㎡の敷地を有する公園で、もみじ平のイロハモミジや、イチョウ・クヌギ・コナラなど色づく樹木があります。

桜ヶ丘公園でメタセコイアが見られるのは、公園西中央口から入って約100mほど歩いた「杉の辻」あたりです。

メタセコイアは隣接する大谷戸公園でも見ることができます。

なお、桜ヶ丘公園の全体的な紅葉の見頃の時期は、11月下旬~12月中旬と言われています。

まとめ

ラクウショウの紅葉ラクウショウの紅葉

この記事では、東京都内でメタセコイアやラクウショウの紅葉が見られる場所をご紹介しました。

メタセコイアやラクウショウは、モミジやイチョウなどよりも知名度では劣るかもしれません。

しかし、メタセコイアやラクウショウは、モミジやイチョウとは異なる色づきを見せてくれますし、樹高も高いので見ごたえがあります。

遠くから眺めたメタセコイアやラクウショウは独特の美しさがあります。

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