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都立舎人公園の紅葉の見ごろや4つのエリアの特徴とは!

都立舎人公園の噴水とメタセコイア

都立舎人公園は、約63ヘクタールの敷地を有する東京都立の公園で、公園の間を南北に尾久橋通り、東西に舎人公園通りがあり、4つの区画に分かれているのが特徴です。

都立舎人公園には、イロハモミジ・イチョウ・ケヤキ・メタセコイア・ラクウショウなどの落葉樹があります。

この記事では、都立舎人公園の紅葉・黄葉の見ごろの時期。

そして、私が実際に訪ねた時の経験を織り込みながら、4つの区画のそれぞれの特徴やおすすめの場所をお伝えします。

なお、4区画にそれぞれの名称はないようですが、この記事では方位に合わせて北東エリア・北西エリア・南東エリア・南西エリアの表記でお伝えします。

所在地東京都足立区舎人公園、西伊興町他
アクセス日暮里・舎人ライナー「舎人公園駅」より徒歩1分
有料駐車場3か所で合計約150台

都立舎人公園の紅葉・黄葉の見ごろの時期

都立舎人公園の紅葉・黄葉の見ごろの時期は、その年の天候によってずれが生じるものの、例年11月中旬から12月上旬にかけてと言われています。

もっとも、都立舎人公園には様々な落葉樹があり、種類が異なれば見ごろの時期も異なります。

それぞれの色づき具合については、エリアごとの特徴の中で改めてお伝えします。

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都立舎人公園のエリアごとの特徴

都立舎人公園は4つのエリアに分かれていて、それぞれに大きな特徴があります。

私が訪ねたのは11月20日過ぎで、歩いた時間は2時間30分超。樹木を見ることが目的だったので距離は7~8㎞、通常よりもゆっくりと歩いてます。

そして内訳ですが、2時間30分のうち北東エリアで約1時間30分、残りの3か所で合わせて1時間。

圧倒的に北東エリアで過ごした時間が長く、実際に紅葉・黄葉の見どころも一番多かったようです。

そこで、北東エリアの特徴やそれぞれの樹木の状況をお伝えし、その後に3つのエリアの特徴を簡単にご紹介します。

都立舎人公園 北東エリア

都立舎人公園のラクウショウ
北東エリアは4つのエリアの中で最も広い面積を有していて、大池や、お花見広場・芝生広場などいくつかの広場があります。

また、都立舎人公園で見られる落葉樹のほとんどの種類がここにはあるようです。

北東エリアで落葉樹が見られる場所と、見ごろの時期は概ね次の通りでした。

まず、舎人公園駅からすぐの場所に小さな噴水があります。

ここから約150mほど一直線に伸びる道がありますが、道の両脇に植えられているのがメタセコイアです。

メタセコイアはスギ科(ヒノキ科という説もあります)の落葉樹で、約30mほどの高木に育ちます。

メタセコイアの色づきは、モミジのような紅葉ではなく、オレンジが強い赤、あるいはレンガ色と言われることもあります。

私が訪ねた時のメタセコイアは、多くがオレンジ色に近い色で、一部に色づいていない樹木もありました。

11月下旬、メタセコイアは見ごろの始まりの時期であったようです。

メタセコイヤの並木を抜けると大きな噴水があり、さらにその奥にはお花見広場があります。

お花見広場に植えられているのはサクラとケヤキです。

サクラは紅葉してもすぐに落葉します。私が訪ねた時、サクラは半分が紅葉し、半分が落葉してました。

一方、ケヤキは多くが黄葉していました。

サクラは紅葉の終わり、ケヤキは黄葉の見ごろであったようです。

また、噴水の近くには大池と呼ばれる池がありますが、この池畔にはラクウショウがありました。

ラクウショウもメタセコイアと同じように、スギ科(ヒノキ科という説もあります)の落葉高木樹で見た目は似ています。

ただ、池や沼の近くの湿潤地を好むので、ヌマスギと呼ばれたりする点で大きく異なります。

また、紅葉の色もメタセコイアに似ていますが、メタセコイアよりも茶色が濃く全体的には赤茶色に見えます。

色づきについてはメタセコイアと同じように、一部は赤茶色、一部は色づく前というように見ごろの始まりの時期であったようです。

その他、北東エリアには各所にモミジやイチョウがあります。

モミジは、一部に紅葉が始まったものもありましたが、多くはこれからで見ごろの少し前の状況。

イチョウは多くが黄葉が始まっていましたが、もっと色づきそうな気配で、見ごろの始まりの時期であったように思われます。

北東エリアは4つのエリアの中で最も面積が広く、広場なども数多くあるため、樹木も相当にあります。

また、他の紅葉の名所との大きな違いは、モミジやイチョウの割合が低く、他ではあまり植えられていないメタセコイア・ラクウショウなどが目立つことです。

なお、11月下旬の状況を整理すると、サクラは見ごろの終わり、ケヤキは見ごろ、メタセコイア・ラクウショウ・イチョウは見ごろの始まり、そしてモミジはもう少しで見ごろを迎える感じでした。

全体的に言えば、11月下旬から12月上旬が私が訪ねた年の見ごろであったようです。

北東エリアは面積が広く、一部に起伏があるとはいえ、園内通路は整備されてます。

色づいた樹木を眺めるのであれば、何よりも北東エリアがおすすめです。

都立舎人公園 その他のエリア

北西エリア

都立舎人公園のメタセコイア
北西エリアには、陸上競技場・テニスコート・サービスセンターなどがあります。

北西エリアは施設の占める面積が広く、全体的に樹木は少ないようですが、見どころは舎人公園駅の近くにあります。

舎人公園駅の近くにはサービスセンターがあります。

サービスセンターから陸上競技場に向かって直線の道があり、両脇にメタセコイアが植えられています。

長さは約200m、メタセコイアは大きく育ち色づきも見事で、北東エリアのメタセコイアより規模が大きいかもしれません。

また、舎人公園駅の近くには花壇があり、ボランティアの方々が丁寧に育てた山野草や季節の花を見ることができます。

何れも駅から近くにあるおすすめの場所です。

南東エリア

南東エリアには、自然観察園・みんなの広場・冒険の丘・BBQ広場などがあります。

自然観察園はバードウォッチングをする人、その他の施設は家族連れやグループにおすすめです。

都立舎人公園は東北エリアに次いで面積が広いので、様々な樹木が植えられています。たとえば自然観察園付近の園路沿いには冬桜が十数本植えられていました。

もっともこのエリアは開発途上のようで、多くがまだ若木でした。紅葉などを楽しむにしても数年後に期待したい場所のようです。

南西エリア

都立舎人公園のモミジ
都立舎人公園の中でも南西エリアは面積が最も小さく、中心を占めるのは野球場です。

野球場の外の園路に沿って樹木が植えられていますが、本数としてはそれほど多くありません。

ただ、この場所はモミジの割合が他のエリアよりも高いことに特徴があります。

北東エリアでお伝えした通り、モミジは他の落葉樹よりも紅葉が幾分遅くなります。

例えば、北東エリアに行ったけれど多くの樹木の紅葉は終わっていた。そんなとき南西エリアに足を向ければ、モミジの紅葉がまだ続いているかもしれません。

まとめ

都立舎人公園の落ち葉
この記事では、都立舎人公園の紅葉・黄葉の見ごろの時期や、エリアごとの特徴をお伝えしました。

都立舎人公園は駅からすぐの場所にあるとはいえ面積は広く、それぞれのエリアの特徴はまったく異なっています。

この記事が紅葉を眺めに行かれる方の参考になれば幸いです。

なお個人的な意見ですが、紅葉・黄葉を眺めに行かれるのであれば北東エリアがおすすめ、その次に駅の近くに見どころがある北西エリアがおすすめです。

また、北西エリアにはサービスセンターがあります。

ここには園内マップが置いてありましたので、(サービスセンターが開いていれば)最初に立ち寄り北西エリアを眺めてから、北東エリアに行くのも良いかもしれません。

都立舎人公園は、広大な敷地の中のあちこちで紅葉・黄葉を楽しむことができるくつろぎの空間です。

お花見広場にはたくさんのサクラがありましたので、次はサクラの季節に訪ねてみたいと思っています。

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