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東京都内の山茶花や椿の名所8選!冬の花を眺めに行きませんか

乙女椿の花
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山茶花(サザンカ)も椿(ツバキ)も、花の少ない冬の季節に花を咲かせるため、昔から人気があり品種改良も盛んに行われてきました。

そのため、山茶花や椿はどこでも見かけることができる反面、名所と言われる場所を見つけるのは案外と難しいようです。

それでも、東京都内で山茶花や椿の名所と言われる場所はいくつもあります。

この記事では、東京都内で山茶花や椿の名所と言われる8か所の特徴をご紹介します。

ところで、山茶花も椿もツバキ科ツバキ属です。

分類上、山茶花と椿が分かれるのは科や属の下の種(シュ)の段階で、山茶花の種はサザンカ、椿の種はヤブツバキです。

分類上、山茶花と椿はとても近い存在で、実際に眺めても区別をすることは難しいのではないでしょうか。

そこで、東京都内の山茶花や椿の名所をご紹介する前に、山茶花と椿の違いをいくつかあげておきたいと思います。

山茶花(サザンカ)椿(ツバキ)
花の咲き方花を完全に開花させるすぼまり気味に開花させる
花糸(かし)花糸がくっつかずに別々に伸びる花糸がくっつき筒のようになっている
散り方花びらが別々に落ちる花ごと落ちる
椿と山茶花は細かな部分では違いがあります。

ただ、椿も山茶花も品種改良が行われているので、1つの違いだけではしっかりと見分けるのは難しいかもしれません。

しかし、上記の3つの違いを押さえておけば、見分ける確率は上がるはずです。

東京都内の山茶花の名所 亀戸中央公園

所在地東京都江東区亀戸8・9丁目
亀戸中央公園は東京都立の公園で、江東区の「区の花」が山茶花であることから、東京都内でも随一の山茶花の名所として知られています。

亀戸中央公園は約10万㎡の広大な敷地を誇り、A地区・B地区・C地区の3つに分類されています。

このうち、サザンカコーナーがあるのはC地区ですが、亀戸中央公園では園内の至る所で山茶花の花を楽しむことができます。

亀戸中央公園の山茶花は50種で約4,000本。

山茶花の開花期は11月から12月にかけてですが、春に咲く春サザンカも多いため運が良ければ桜の頃までは楽しむことができます。

また、亀戸中央公園の園内には「サザンカ案内図」も設置されているので、迷うことなく様々な山茶花を楽しむことができます。


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東京都内の山茶花の名所 東京農工大学農学部府中キャンパス

所在地東京都府中市幸町3-5-8
東京農工大学農学部府中キャンパス内にあるのが山茶花の並木道です。

これは山茶花や椿の研究に携わっていた、箱田直紀元教授が国内外から収集したもので、約300種が植栽されています。

これだけ山茶花の品種が多いのは他には例がなく、学術的にも非常に貴重な存在と言われています。

種類がたくさんあるので花期が長いのも特徴で、府中キャンパスでは10月から翌年4月頃まで山茶花の花を楽しむことができます。

府中キャンパスへの入校については制限なく、山茶花も無料で楽しむことができますが、年末年始や入学試験などで入ることができない場合もあります。

東京都内の椿・山茶花の名所 新宿御苑

所在地東京都新宿区内藤町11
新宿御苑は環境省所管で、面積は約58ha、1年を通して、さまざまな花を見ることができます。

新宿御苑の山茶花は全体で約440本。

園内のあちこちで見ることができますが、とりわけ新宿門近くの園路沿いに多く植えられています。

一方、椿の本数は全体で約500本。

山茶花と同じく園内のあちこちで見ることができますが、とりわけ楽羽亭裏手に多く植えられています。

一般的に言えば、開花期は山茶花が早く、椿が遅いという特徴があります。

山茶花の花が楽しめるのは、11月から12月にかけて。

椿の花が楽しめるのは、2月から3月にかけて。

山茶花が見ごろの時期には、秋バラや紅葉。

椿が見ごろの時期には、水仙や梅が楽しめそうです。

東京都内の椿・山茶花の名所 神代植物公園

2色咲きの椿
所在地東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目
神代植物公園は東京都立の植物公園で約49万㎡と広大な面積を有していて、主な植物を30のブロックに分けています。

神代植物公園で椿を見られるのは、正門からは一番遠い「つばき・さざんか園」です。

名前のとおり、つばき・さざんか園では約250品種・620本の椿や山茶花を見ることができます。

一般的に言えば、開花期は山茶花が早く、椿が遅いという特徴があります。

山茶花の花が楽しめるのは、11月上旬から2月にかけて。

椿の花が楽しめるのは、12月から4月上旬にかけて。

1年の中でも、11月から4月まで楽しめるのが神代植物公園の椿・山茶花の特徴と言えそうですが、最も見頃と言えるのが3月中旬から4月上旬にかけて。

この頃は椿の見頃というだけでなく、桜の見ごろの時期にもなります。

そのため、例年、神代植物公園ではこの時期に合わせて「椿・さくらまつり」が開催されています。

東京都内の椿の名所 小石川植物園

所在地東京都文京区白山3-7-1
小石川植物園の正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」。東京大学の附属施設で、植物学の教育・研究活動を目的としています。

似たような名称の施設に「小石川後楽園」がありますが、小石川植物園とはまったく異なるもので場所も離れています。

小石川植物園は、江戸幕府第8代将軍徳川吉宗の時代の小石川養生所跡地に作られたもので、現在は国の名勝および史跡に指定されている有料の施設です。

小石川植物園で椿が見られるのは、園内のツバキ園で約80種類の椿が植栽されています。

椿は品種によって花の咲く時期が異なります。

小石川植物園は椿の品種が多いだけに、花の咲く時期も長くなっていて10月中旬から翌年4月下旬まで楽しむことができます。

なお、もっともたくさんの椿が咲くのは2月~3月です。

植物園という研究のための施設なので、品種ごとの本数は多くありませんが、見頃の時期にはたくさんの品種の椿を楽しむことができます。

東京都内の椿の名所 夏の雲公園

所在地東京都練馬区光が丘3-4-1
夏の雲公園で椿が植えられているのは、園内のツバキ園です。

当初、ツバキ園には100種類・100本の椿が植えられていましたが、現在は80本程度と数を少し減らしています。

しかし、ここの大きな特長は今でも品種が多いこと。

そのため、見ごろが3月上旬~4月上旬と長いばかりではなく、色や咲き方などが様々な椿を楽しむことができます。

また近隣には梅の名所や桜の名所もあるので、訪ねる時期によっては他にも美しい花を眺めることができます。

東京都内の椿の名所 井の頭自然文化園

所在地東京都武蔵野市御殿山・東京都三鷹市井の頭
井の頭自然文化園は東京都立の施設で、道路を挟んで本園と分園に分かれています。

井の頭自然文化園には動物やミニ遊園地があり、家族連れに人気の施設ですが、たくさんの椿も植えられています。

井の頭自然文化園には、約30種・約300本の椿があり、特に本園のツバキ園に多くが植えられています。

椿の見頃の時期は2月下旬~4月上旬。本園内には桜もあるので、訪ねる時期によっては椿と桜の両方を楽しめそうです。

東京都内の椿の名所 薬師池公園

所在地東京都町田市野津田町3720
薬師池公園は、新東京百景、東京都指定名勝、日本の歴史公園100選に指定されている公園で、四季折々の花を楽しめることで知られています。

薬師池公園で有名なのは、梅・桜・花しょうぶ・ハス・紅葉などですが、椿の名所としても知られています。

薬師池公園で椿が楽しめるのは園内中央部の椿園で、410種類・1,100本の椿が咲き誇ります。

椿の見頃は3月から5月まで。

見頃の時期には、赤・白・ピンクなど様々な色の椿を楽しむことができます。

まとめ

白い椿
この記事では、東京都内で山茶花や椿の名所と言われる場所8か所の特徴をご紹介してきました。

山茶花や椿は人気があるだけに、どこでも見かけることができる樹木です。

ただ珍しくないだけに、たくさんの山茶花や椿が一度に見られる名所は案外と少ないようです。

また、山茶花や椿の花は咲く時期に若干の違いはあるものの、基本的には冬の寒い時期が見頃になります。

そのため外に出るのも億劫になり、春の桜のような賑わいはありません。

それでも山茶花や椿はたくさんの品種があり、それぞれに個性があります。賑わいはないけれど見ごたえがあるのが山茶花や椿と言えそうです。

冬でも暖かい日はあります。そんな時。山茶花や椿を眺めに出かけてはいかがでしょうか。

ご紹介したのは、この記事を書いている時点での情報です。今後、内容が変わることもありますがご了承ください。

またご紹介した中には、有料の施設や、休園日や開園時間が定められている施設もあります。各施設のホームページ等を確認の上、お出かけになってください。

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