東京都の花の名所

東京都内の椿や山茶花の名所5選!冬の花を眺めに行きませんか

乙女椿の花

椿(ツバキ)も山茶花(サザンカ)も花の少ない冬の季節に花を咲かせるため、昔から人気があり品種改良も盛んに行われてきました。

そのため椿や山茶花はどこでも見かけることができる反面、名所と言われる場所を見つけるのは案外と難しいようです。

それでも、東京都内で椿や山茶花の名所と言われる場所はいくつもあります。

この記事では、東京都内で椿や山茶花の名所と言われる場所5か所を取り上げ、それぞれの特徴をご紹介していきます。

ところで、椿も山茶花もツバキ科ツバキ属です。

分類上、椿と山茶花が分かれるのは科や属の下の種の段階で、椿の種はヤブツバキ、山茶花の種はサザンカです。

分類上、椿と山茶花はとても近い存在ですが、実際に眺めても区別をすることは難しいのではないでしょうか。

そこで、東京都内の椿や山茶花の名所をご紹介する前に、椿と山茶花の違いをいくつかあげておきたいと思います。

山茶花(サザンカ)椿(ツバキ)
花の咲き方花を完全に開花させるすぼまり気味に開花させる
花糸(かし)花糸がくっつかずに別々に伸びる花糸がくっつき筒のようになっている
散り方花びらが別々に落ちる花ごと落ちる
椿と山茶花は細かな部分では違いがあります。

ただ、椿も山茶花も品種改良が行われているので、1つの違いだけではしっかりと見分けるのは難しいかもしれません。

しかし、上記の3つの違いを押さえておけば、見分ける確率は確実に上がるはずです。

東京都内の椿の名所 小石川植物園

所在地東京都文京区白山3-7-1
小石川植物園の正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」。東京大学の附属施設で、植物学の教育・研究活動を目的としています。

似たような名称の施設に「小石川後楽園」がありますが、小石川植物園とはまったく異なるもので場所も離れています。

小石川植物園は、江戸幕府第8代将軍徳川吉宗の時代の小石川養生所跡地に作られたもので、現在は国の名勝および史跡に指定されている有料の施設です。

小石川植物園で椿が見られるのは、園内のツバキ園で約80種類の椿が植栽されています。

椿は品種によって花の咲く時期が異なります。

小石川植物園は椿の品種が多いだけに、花の咲く時期も長くなっていて10月中旬から翌年4月下旬まで楽しむことができます。

なお、もっともたくさんの椿が咲くのは2月~3月です。

植物園という研究のための施設なので、品種ごとの本数は多くありませんが、見頃の時期にはたくさんの品種の椿を楽しむことができます。

東京都内の椿の名所 薬師池公園

所在地東京都町田市野津田町3720
薬師池公園は、新東京百景、東京都指定名勝、日本の歴史公園100選に指定されている公園で、四季折々の花を楽しめることで知られています。

薬師池公園で有名なのは、梅・桜・花しょうぶ・ハス・紅葉などですが、椿の名所としても知られています。

薬師池公園で椿が楽しめるのは園内中央部の椿園で、410種類・1,100本の椿が咲き誇ります。

椿の花は9月から翌年の5月まで見ることができますが、特に見頃の時期は3月から5月まで。見頃の時期になると赤・白・ピンクなど様々な色の椿を楽しむことができます。

東京都内の椿・山茶花の名所 神代植物公園

2色咲きの椿
所在地東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目
神代植物公園は東京都立の植物公園で約49万㎡と広大な面積を有していて、主な植物を30のブロックに分けています。

神代植物公園で椿を見られるのは、正門からは一番遠い「つばき・さざんか園」です。

名前のとおり、つばき・さざんか園では約250品種・620本の椿や山茶花を見ることができます。

一般的に言えば、開花期は山茶花が早く、椿が遅いという特徴があります。

山茶花の花が楽しめるのは、10月から11月にかけて。

椿の花が楽しめるのは、1月から4月にかけて。

1年の中でも、10月から4月まで楽しめるのが神代植物公園の椿・山茶花の特徴と言えそうですが、最も見頃と言えるのが3月中旬から4月上旬にかけて。

この頃は椿の見頃というだけでなく、桜の見ごろの時期にもなります。

そのため、例年、神代植物公園ではこの時期に合わせて「椿・さくらまつり」が開催されています。

東京都内の山茶花の名所 亀戸中央公園

所在地東京都江東区亀戸8・9丁目
亀戸中央公園は東京都立の公園で、江東区の「区の花」が山茶花であることから、東京都内でも随一の山茶花の名所として知られています。

亀戸中央公園は約10万㎡の広大な敷地を誇り、A地区・B地区・C地区の3つに分類をされています。

このうち、サザンカコーナーがあるのはC地区ですが、亀戸中央公園では園内の至る所で山茶花の花を楽しむことができます。

亀戸中央公園の山茶花は50種で約4,000本。

山茶花の開花期は11月から12月にかけてですが、春に咲く春サザンカも多いため運が良ければ桜の頃までは楽しむことができます。

また、亀戸中央公園の園内には「サザンカ案内図」も設置されているので、迷うことなく様々な山茶花を楽しむことができます。

東京都内の山茶花の名所 東京農工大学農学部府中キャンパス

所在地東京都府中市幸町3-5-8
東京農工大学農学部府中キャンパス内にあるのが山茶花の並木道です。

これは山茶花や椿の研究に携わっていた箱田直紀元教授が国内外から収集したもので約300種が植栽されています。

これだけ山茶花の品種が多いのは他には例がなく、学術的にも非常に貴重な存在と言われています。

種類がたくさんあるので花期が長いのも特徴で、府中キャンパスでは10月から翌年4月頃まで山茶花の花を楽しむことができます。

府中キャンパスへの入校については制限なく、山茶花も無料で楽しむことができますが、年末年始や入学試験などで入ることができない場合もあります。

行かれる場合は事前に大学のHPをご確認なさってください。

まとめ

白い椿
この記事では、東京都内で椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)の名所と言われる場所5か所を取り上げ、それぞれの特徴をご紹介してきました。

椿や山茶花は人気があるだけにどこでも見かけることができる樹木です。

ただ珍しくないだけに、たくさんの椿や山茶花が一度に見られる名所は案外と少ないようです。

また、山茶花や椿の花は咲く時期に若干の違いはあるものの、基本的には冬の寒い時期が見頃になります。

そのため外に出るのも億劫になり、春の桜のような賑わいはありません。

それでも椿や山茶花はたくさんの品種があり、それぞれに個性があります。賑わいはないけれど見ごたえがあるのが椿や山茶花と言えそうです。

冬でも暖かい日はあります。そんな時。椿や山茶花を眺めに出かけてはいかがでしょうか。