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長瀞秋の七草寺巡りとは!実際に歩いた時の様子を含めてお伝えします

長瀞秋の七草寺巡りスタートの長瀞駅
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この記事では、埼玉県秩父郡長瀞町で楽しめる「長瀞秋の七草寺巡り」について、実際に七つの寺院を歩いた時の様子を折り込みながらお伝えします。

長瀞町は、岩畳や宝登山あるいは川下りなどが有名で、埼玉県の代表的な観光名所として知られています。

また、梅・桜・紫陽花・紅葉など一年を通して様々な花などが楽しめる場所としても知られています。

その長瀞町で、初秋におすすめなのが長瀞秋の七草寺巡りです。

長瀞秋の七草寺巡りとは

秋の七草とは、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)、萩(はぎ)、葛(くず)、尾花(おばな)の七種類の植物の総称です。

長瀞町では、町内七つの寺院にそれぞれ一種類の植物が植えられていて、その七寺院の秋の七草を楽しむのが長瀞秋の七草寺巡りです。

そして例年9月中旬・下旬の約1週間、秩父鉄道と東武鉄道の合同で「長瀞秋の七草寺巡りハイキング」が開催されています。

私が長瀞町を訪ねたのは、長瀞秋の七草寺巡りハイキング開催期間中で、長瀞駅前の観光案内所ではハイキングコースを案内する地図が配布され、さらにコース途中の各所には小さな案内板も設置されていました。

秋の七草の見頃の時期はそれぞれ異なるとはいえ、何れも楽しめる期間が長いのが特徴です。

そのため、長瀞の秋の七草も長い期間楽しめますが、コース上の案内板には長瀞秋の七草寺巡りハイキング終了後は、案内板も撤去される予定と記載されていました。

そうしたことを考えると、歩いて巡る場合は長瀞秋の七草寺巡りハイキング開催期間中がおすすめです。

なおパンフレットによれば、長瀞秋の七草寺巡りハイキングは、行程約13㎞・所要時間約4時間とのことですが、こちらについては記事の後半で、私が実際に歩いた距離や歩いた時間などと比較してお伝えします。

それでは、長瀞秋の七草寺巡りについて、私が実際に歩いた時の様子を織り込みながらお伝えします。

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長瀞秋の七草寺巡り【実際に歩いてみました】

長瀞秋の七草寺巡りについて、決められたコースはありません。

ただ、長瀞駅前の観光案内所で配布されていたパンフレットには、長瀞駅をスタートとして、樋口駅をゴールとするコースが示されていました。

私もパンフレットを手に持ちながら示されたコースを歩いています。

それでは、歩いた順にしたがって長瀞秋の七草寺巡りをご案内します。

なお、私が七草寺巡りをしたのは、長瀞秋の七草寺巡りハイキング開催期間後半、9月下旬の平日です。

長瀞秋の七草寺巡り 不動寺

長瀞秋の七草寺巡り 不動寺の撫子

【徒歩】長瀞駅⇒不動寺

長瀞駅をスタートして最初に訪ねたのが不動寺です。

長瀞駅から不動寺までは約1.2㎞、歩く時間は約20分です。

長瀞駅をスタートすると国道140号線までは平坦な道、国道140号線を渡ったあたりから上り坂になります。

最初は緩やかな上り道ですが、途中の宝登山神社入口付近から不動寺までは、少し急な上り坂になります。

坂を上り切った場所にあるのが宝登山ロープウェイの山麓駅下の駐車場で、不動寺はその先にあります。

長瀞秋の七草寺巡り 不動寺

不動寺の秋の七草撫子
所在地埼玉県秩父郡長瀞町本野上436
最寄り駅長瀞駅より徒歩20分
見頃7月下旬~10月上旬
不動寺は、初春の梅・春の桜で知られていますが、初秋には秋の七草の撫子を楽しむことができます。

撫子が見られるのは不動寺の本堂前。

ただ、不動寺に植えられているカワラナデシコは草丈が低くあまり目立ちませんし、少なくとも私が訪ねた年は群生というほどの株数ではありませんでした。

もっとも、本堂周辺には彼岸花が植えられていて、数か所で群生を見ることができました。

初秋の不動寺では、秋の七草の撫子だけでなく、彼岸花の群生を楽しむことができます。

撫子は、ナデシコ科の多年生植物です。

草丈は高いもので約50cm、花の色はピンクですが、白い花を咲かせるものもあります。

【徒歩】不動寺⇒真性寺

不動寺から真性寺までは約2.8㎞、歩く時間は約50分です。

最初に不動寺から宝登山神社入口まで、来た道を戻ります。

その後は長瀞駅に向かわず、少し細い道を歩きます。

このコースは、パンフレットに記載されていますし、順路を示す案内板も設置されていました。

ただ、パンフレットや案内板がないと、わかりにくいかもしれません。

そんな時は少し遠回りになりますが、国道140号まで戻り、国道沿いに野上駅の方向に向かうのがおすすめです。

長瀞秋の七草寺巡り 真性寺

長瀞秋の七草寺巡り 真性寺の女郎花

長瀞秋の七草寺巡り 真性寺

真性寺の秋の七草女郎花
所在地埼玉県秩父郡長瀞町本野上436
最寄り駅野上駅より徒歩10分
見頃7月中旬~9月下旬
真性寺では、本堂に近い花畑(約25m×約18m)に女郎花が育てられています。

花畑には数多くの女郎花が整然と植えられ、女郎花と女郎花の間には防草シートが敷かれているので、雑草除けになるとともにシートの上を歩けるようになっていました。

私が訪ねた日は見頃の終盤の気配はありましたが、それでも数多くの女郎花の明るい黄色い花を楽しむことができました。

女郎花はオミナエシ科の多年生植物です。

草丈は高いもので約1m、花の色は黄色です。

【徒歩】真性寺⇒法善寺

真性寺から法善寺までは約1.1㎞、歩く時間は約20分です。

真性寺から法善寺へ向かう途中に「金石水管橋」という荒川に架かる橋があります。

金石水管橋は、人や自転車だけが通ることができる幅員の狭い道で、橋の上から見る荒川と周囲の山々が美しい景色を作り出しています。

長瀞秋の七草寺巡り 法善寺

秋の七草寺巡り 法善寺の藤袴

長瀞秋の七草寺巡り 法善寺

法善寺の秋の七草藤袴
所在地埼玉県秩父郡長瀞町井戸476
最寄り駅野上駅より徒歩10分
見頃9月上旬~10月上旬
法善寺は春のしだれ桜で有名ですが、秋には藤袴を楽しむことができます。

藤袴は本堂周辺に植えられています。

藤袴は花が小さくあまり目立たない存在ですが、法善寺には数は少ないものの彼岸花やシュウメイギクなども植えられていて、美しい秋の景色を楽しむことができます。

藤袴は、キク科の多年生植物です。

草丈は高いもので1m超、10㎝程度の花穂に芳香のある白い小さな花をたくさん咲かせます。

【徒歩】法善寺⇒ 多宝寺

法善寺から多宝寺までは約1.0㎞、歩く時間は約20分で、途中、再び荒川を渡ります。

長瀞秋の七草寺巡り 多宝寺

秋の七草寺巡り 多宝寺の桔梗

長瀞秋の七草寺巡り 多宝寺

多宝寺の秋の七草桔梗
所在地埼玉県秩父郡長瀞町本野上40
最寄り駅野上駅より徒歩10分
見頃7月下旬~9月下旬
多宝寺では、境内に石で仕切られた3つの花壇があり、その中に桔梗が植えられています。

桔梗は間隔をあけて植えられていて株数はそれほど多くないものの、丁寧に育てられている様子がうかがえました。

桔梗はキキョウ科の多年生植物です。

草丈は高いもので約1m、花の色は青紫色ですが、白やピンクの花を咲かせるものもあります。

【徒歩】多宝寺⇒洞昌院

多宝寺から洞昌院までは約1.8㎞、歩く時間は約35分です。

なお、洞昌院は高台にあるので、一部上り坂があります。

長瀞秋の七草寺巡り 洞昌院

秋の七草寺巡り 洞昌院の萩

長瀞秋の七草寺巡り 洞昌院

洞昌院の秋の七草
所在地埼玉県秩父郡長瀞町野上下郷2868
最寄り駅野上駅より徒歩20分
時期7月中旬~9月下旬
洞昌院の萩は、大きく育ったものが多く見ごたえがあります。

私が訪ねた9月下旬は萩の花の見頃の終盤の気配がありましたが、それでも白やピンクの花はとても見ごたえがありました。

萩はマメ科の落葉低木で、花色は白・ピンク・赤紫色などです。

【徒歩】洞昌院⇒遍照寺

洞昌院から遍照寺までは約1.0㎞、歩く時間は約20分です。

ただし、洞昌院から遍照寺まではほとんどが上り坂で、特に最後の数百メートルは一般道ではなく山道になります。

山道は急な上り坂になっている部分もありますし、滑りやすいので履きなれた滑りにくい靴で行くのがおすすめです。

七草寺巡りハイキングの中でも、洞昌院~遍照寺は標高差があり、山道もあることから一番の難所と言えそうです。

また、長瀞駅からスタートした場合、そろそろ疲れがたまってくる頃。

距離は約1.0㎞とそれほど長くはないものの、歩く時間は20分以上になるかもしれません。

長瀞秋の七草寺巡り 遍照寺

秋の七草寺巡り 遍照寺の葛

長瀞秋の七草寺巡り 遍照寺

遍照寺の秋の七草
所在地埼玉県秩父郡長瀞町野上下郷2322
最寄り駅野上駅より徒歩35分
見頃8月上旬~9月中旬
遍照寺の葛は、大小2つの棚で育てられています。

秋の七草の中でも、葛は見頃が早く訪れます。

私が訪ねた9月下旬は見頃を終える頃で、いくつかの花を楽しむことができましたが、多くは花期を終えていました。

秋の七草は見頃がそれぞれなので、同時にすべてを楽しむのは案外と難しいのかもしれません。

葛はマメ科でつる性の植物です。

草丈は10m以上になり、紫色で芳香のある花を咲かせます。

【徒歩】遍照寺⇒道光寺

遍照寺から道光寺までは約3.2㎞、歩く時間は約55分です。

遍照寺から国道140号線までは概ね下り坂、国道140号線に沿って歩き樋口駅を過ぎ、荒川に架かる白鳥橋を渡った先にあるのが道光寺です。

この区間は下り坂が多く、道も整備され歩きやすくなっていますが、寺院間の距離は最長になります。

相当に歩いた後なので疲れもたまっているかもしれません。

のんびりと歩きながら、秋の七草寺巡り最後の道光寺に向かうのがおすすめです。

長瀞秋の七草寺巡り 道光寺

秋の七草寺巡り 道光寺の尾花

長瀞秋の七草寺巡り 道光寺

道光寺の秋の七草尾花
所在地埼玉県秩父郡長瀞町岩田735
最寄り駅樋口駅より徒歩20分
時期7月下旬~10月上旬
道光寺では、境内各所で尾花(すすき)を見ることができます。

また、道路反対側の駐車場にも尾花が植えられています。

尾花はどこでも見ることができますが、道光寺の尾花は大きく見ごたえがあります。

尾花はイネ科の多年生植物です。尾花は、別名のすすきの方が知られているかもしれません。

草丈は高いもので約2m、茎の先に白っぽい花穂をつけます。

【徒歩】道光寺⇒樋口駅

道光寺から樋口駅までは約0.9㎞、歩く時間は約20分です。

来た道を戻り樋口駅に向かいます。

実際に歩いた距離や所要時間

長瀞秋の七草寺巡りハイキングはパンフレットによれば、行程約13㎞・所要時間約4時間です。

ここでは、私が実際に歩いた距離や歩いた時間などをお伝えします。

長瀞秋の七草寺巡りをする方の参考になれば幸いです。
パンフレット距離約13㎞・所要時間約4時間
私が歩いた距離・時間距離約16㎞・所要時間4時間40分(スタート午前10時10分~午後2時50分)
概要

私が歩いたのはパンフレットに示されたコースで、途中で迷った場所はほとんどありません。

歩行速度は最初は他の人と概ね同じ、ただし後半は山道などもありペースが落ちています。

歩いている途中は、信号待ち以外で休憩はとっていません。また昼食等もしていません。

各寺院の滞在時間は15分~25分。見頃が終わった寺院は短く、見頃が続いている時間は休憩を含めて少し長くなっています。

パンフレットの距離と、実際に歩いた距離の差は、各寺院ごとに参拝するとともに様々な角度から秋の七草を眺めるため境内を歩き回ったためと思われます。

それでも、パンフレットに示された約4時間という所要時間は、個人的には少し厳しいようにも思いました。

昼食や休憩時間を考えると、長瀞秋の七草寺巡りは6時間程度を見込んでおくのが無難かもしれません。

まとめ

長瀞秋の七草寺巡りの途中で見る荒川
この記事では、長瀞町で楽しめる「長瀞秋の七草寺巡り」について、七つの寺院を歩いた時の様子を折り込みながらお伝えしました。

この記事を読むと、一日ですべてを巡ることが難しいと考える方がいるかもしれません。

ただ、七つの寺院は長瀞駅・野上駅・樋口駅から、それぞれ徒歩圏内に点在しています。

徒歩だけでは厳しいと考える方は、それぞれの駅と徒歩を組み合わせて長瀞秋の七草寺巡りをする、あるいは複数の日に分けて七つの寺院を訪ねてるのも良いかもしれません。

※ お伝えしている情報は記事作成時のものです。変更されている場合もあるので公式サイト等で確認のうえ、お出かけになってください。

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