この記事では、新宿山ノ手七福神めぐりの特徴などをお伝えしていきます。
新宿山ノ手七福神めぐりは、1年を通して行うことができます。
もっとも、新宿区のHPを確認すると『七福神詣りは元旦から七日までの間に、七福神を安置してある寺社を巡拝して開運を祈る行事』とあります。
また、七福神のそれぞれの神のご利益についてはさまざまに言われていて、必ずしも一つとは限りません。
しかし新宿山ノ手七福神めぐりでは、それぞれの神様のご利益が明記されています。
新宿山ノ手七福神めぐりは、巡る順番が決められているわけではありませんし、歩いて訪ねることも十分に可能です。
でも遠回りはしたくないもの。できれば、一筆書きのような感じで効率的に歩きたいものです。
そこで、この記事では次のような順路で、各スポットの特徴などをお伝えしていきます。
もちろん、この順番通りである必要はありませんし、スタートとゴールを逆にすることも可能です。
ご自身の都合に合わせて巡ってください。
新宿山ノ手七福神めぐりは1年を通して巡ることはできますが、やはり新春の初歩きでその年の開運を願うのがおすすめです。
スタート
⇒ 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅または都営地下鉄大江戸線「新宿三丁目」駅
ゴール
⇒ JR「飯田橋」駅または都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅
新宿山ノ手七福神めぐりの一覧
名称 | 住所 | 七福神 |
太宗寺 | 東京都新宿区新宿2-9-2 | 布袋尊 |
稲荷鬼王神社 | 東京都新宿区歌舞伎町2-17-5 | 恵比寿神 |
永福寺 | 東京都新宿区新宿7-11-2 | 福禄寿 |
法善寺 | 東京都新宿区新宿6-20-16 | 寿老人 |
厳島神社 | 東京都新宿区余丁町8-5 | 弁財天 |
経王寺 | 東京都新宿区原町1-14 | 大黒天 |
善国寺 | 東京都新宿区神楽坂5-36 | 毘沙門天 |
それでは、次に各所の特徴などをご紹介します。
また、新宿山ノ手七福神めぐりは巡る順番も自由なので、最寄り駅などもご案内していきます。
目次
新宿山ノ手七福神めぐり1 太宗寺
住所 | 東京都新宿区新宿2-9-2 |
七福神 | 布袋尊 |
ご利益 | 大量 |
最寄り駅 | 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」より徒歩2分 都営地下鉄大江戸線「新宿三丁目」より徒歩3分 |
それは、この地に信州高遠藩を治めていた内藤氏の屋敷があったことに由来しています。
その内藤氏の菩提寺となっていたのが太宗寺(たいそうじ)です。
太宗寺は浄土宗の寺院で、東京都や新宿区の指定文化財が多数あることでも知られています。
特に目立つのが東京都指定有形文化財の銅造地蔵菩薩坐像で、この像は江戸六地蔵の一つとして知られています。
太宗寺は最寄駅からの所要時間もごくわずかです。ただ、靖国通りなどの大きな道路から少し入った場所にあるのでご注意ください。
新宿山ノ手七福神めぐり2 稲荷鬼王神社
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町2-17-5 |
七福神 | 恵比寿神 |
ご利益 | 清廉 |
最寄り駅 | 都営地下鉄大江戸線「東新宿」より徒歩6分 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」より徒歩11分 |
鬼の名前がつく神社はいくつかありますが、鬼の王という名称の神社はここだけです。
稲荷鬼王神社で知られているのは「撫で守り」です。
撫で守りとは、まず病気で苦しんでいる人が豆腐を奉納します。そして、病気が回復するまでは豆腐を食べない豆腐断ちをし、さらには授かった「撫で守り」で患部を撫でると治癒するというものです。
撫で守りは江戸時代から多くの人に信仰されていたと伝えられています。
太宗寺から稲荷鬼王神社までの距離は約1.5㎞。
太宗寺から明治通りに出て池袋方面に向かいます。職安通りと交差したら左折して到着です。
新宿山ノ手七福神めぐり3 永福寺
住所 | 東京都新宿区新宿7-11-2 |
七福神 | 福禄寿 |
ご利益 | 人望 |
最寄り駅 | 都営地下鉄大江戸線「若松河田駅」より徒歩10分 |
福禄寿は本堂手前の祠の中に祀られています。また、永福寺は野天に座る金銅仏と地蔵菩薩像も知られています。
稲荷鬼王神社から永福寺までの距離は約1㎞。
稲荷鬼王神社から職安通りにでて、明治通りに戻るように歩きます。明治通りを越えて、抜き弁天の交差点の近くに永福寺はあります。
なお新宿山ノ手七福神のうち、永福寺と法善寺と厳島神社は近い場所にありますので、どこから巡られても良いかと思われます。
新宿山ノ手七福神めぐり4 法善寺
住所 | 東京都新宿区新宿6-20-16 |
七福神 | 寿老人 |
ご利益 | 長寿 |
最寄り駅 | 都営地下鉄大江戸線「若松河田駅」より徒歩12分 |
法善寺で知られているのは、本堂に安置されている「七面明神像」(新宿区指定有形文化財)です。
七面明神像は、日蓮宗総本山身延山久遠寺の西方にある七面山の女神とされています。
新宿山ノ手七福神めぐり5 厳島神社
住所 | 東京都新宿区余丁町8-5 |
七福神 | 弁財天 |
ご利益 | 愛敬 |
最寄り駅 | 都営地下鉄大江戸線「若松河田駅」より徒歩8分 |
平安時代の後期に源義家という武将がいました。
源義家が奥州平定に向かう途中、この地に立ち寄り厳島神社(広島県)に向かって戦勝祈願をします。
奥州平定を終えた源義家は帰路に立ち寄り、厳島神社を勧請しこの地に厳島神社を創建したと伝えられています。
源義家は苦難を切り抜けたということで「抜弁天」と言われるようになったという説があります。
また抜弁天の語源については、厳島神社の参道が南北に通り抜けできるようになっていたからという説もあるようです。
新宿山ノ手七福神めぐり6 経王寺
住所 | 東京都新宿区原町1-14 |
七福神 | 大黒天 |
ご利益 | 裕福 |
最寄り駅 | 都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」より徒歩5分 |
経王寺の大黒天は、過去に何回も火災に見舞われたにも関わらず焼け残ったことで、「開運・火防せ大黒」として多くの人の信仰を集めています。
厳島神社から経王寺までの距離は約1.5㎞。
厳島神社から「若松河田駅」方面に向かい駅を通り過ぎると、大久保通りがあります。
大久保通を右折してさらに歩くと「牛込柳町駅」に到着します。「牛込柳町駅」の近くに経王寺はあります。
新宿山ノ手七福神めぐり7 善国寺
住所 | 東京都新宿区神楽坂5-36 |
七福神 | 毘沙門天 |
ご利益 | 威光 |
最寄り駅 | JR「飯田橋駅」より徒歩5分 都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩6分 |
善国寺の毘沙門天像は、神楽坂の毘沙門様といわれ江戸時代から多くの参詣客を集めることで知られています。
経王寺から善国寺までの距離は約1.6㎞。
大久保通りを神楽坂上方面に向かいます。神楽坂上で早稲田通りと交差しますので、大久保通りを右折して神楽坂上から神楽坂下方面に向かいます。
神楽坂上と神楽坂下の間に善国寺はあります。
なお、新宿山ノ手七福神めぐりとは直接の関わりはありませんが、善国寺は「嵐」の二宮和也さんの主演ドラマの舞台の一つになったことでも知られています。
そのため善国寺は、嵐ファンから「嵐の聖地」ともいわれています。
まとめ
この記事では、新宿山ノ手七福神めぐりの特徴などをお伝えしてきました。最後に、新宿山ノ手七福神めぐりの特徴をまとめると次の通りになります。
① 新宿山ノ手七福神めぐりに巡る順番はないが、全体の距離が少し長いので効率の良い巡り方がおすすめ。
② 新宿山ノ手七福神めぐりは1年を通してできるが、1月1日から1月7日までがおすすめ。
③ 新宿山ノ手七福神めぐりはすべての神社・寺院が駅の近くにありアクセスが便利。
などがあげられます。
もちろん、今回ご紹介した順路でなければいけないということはありません。
ただ最後の善国寺は、東京都内有数の観光スポットとして人気がある神楽坂にあります。
新宿山ノ手七福神めぐりが終わったら、神楽坂を楽しむのも良いかもしれないですね。