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六義園の紫陽花の特徴や見ごろの時期を分かりやすく解説

六義園の紫陽花(紅てまり)

この記事では、東京都文京区にある六義園の紫陽花(アジサイ)の特徴や見ごろの時期を分かりやすくお伝えします。

六義園は春のしだれ桜やつつじ、秋の紅葉の名所として知られています。しかし、つつじの後に咲き始める紫陽花も見逃すことはできません。

また、東京都内には紫陽花の名所は数多くあるものの、六義園の紫陽花は個性的で独特の雰囲気があります。

そうした意味で、六義園は特にお勧めしたい紫陽花の名所と言えそうです。

六義園の基本情報

 

所在地東京都文京区本駒込六丁目
アクセスJR山手線「駒込駅」(南口)より徒歩7分
東京メトロ南北線「駒込駅」(N14)より徒歩7分
都営地下鉄三田線「千石駅」(I14)より徒歩10分
開園時間午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日年末・年始(12月29日~翌年1月1日)
入園料一般300円、65歳以上150円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料、その他料金設定あり
駐車場なし
※ 上記はこの記事を書いている時点での情報です。

六義園の紫陽花の特徴や見ごろの時期

例年、六義園では紫陽花の見ごろの時期に「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」というイベントが開催されています。

六義園ではつつじの見ごろが終わった後に、サツキ(サツキツツジ)が咲き始めます。サツキの数は約200株で、見ごろの時期は5月下旬~6月上旬です。

また、紫陽花の数は約15種で1,000株あります。

六義園の紫陽花で特徴的なのが「和のあじさい」とあるように、日本古来のアジサイが中心になっていることです。

また和のあじさいの多くは額咲きで、華麗さよりも優美さを感じ取ることができます。

六義園は元々は大名庭園で、今でも江戸時代の風情を残しています。和の紫陽花は庭園と見事なコントラストを醸し出しています。

では、六義園の紫陽花の見ごろの時期はいつかというと、まさに「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」の開催期間中です。

この時期に訪ねれば、サツキとともに和の紫陽花を楽しむことができそうです。

2022年(令和4年)の「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」

⇒ 2022年6月26日(日)まで

六義園の紫陽花の品種ごとの特徴

「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」を訪ねたところ、六義園の入り口付近に紫陽花の解説パネルがありました。

ここではパネルを参考に、六義園の紫陽花の品種ごとの特徴や見ごろを分かりやすくお伝えします。

六義園の紫陽花は15種類、実際に訪ねたところそれ以外にも鉢植えで大切に育てられている紫陽花もありましたので、六義園には全部で20種類程度の紫陽花があります。

ただ、パネルで紹介されていたのは14種類なので、それに基づいてご案内します。

花の各部の名前と咲き方による分類

最初にご紹介するのは、花の各部の名前と咲き方による分類です。

花の各部の名前

紫陽花の花は、両性花(りょうせいか)と装飾花(そうしょくか)の2つあります。

両性花は雄しべと雌しべの両方が備わっています。紫陽花の花(のように見える)真ん中の粒々が両性花です。

紫陽花は、花びらのように見える部分が装飾花で、がく片が変化したものです。したがって紫陽花の花びらに見える装飾花は、花ではなく「がく」になります。

花の咲き方

紫陽花の花の咲き方は、額咲きと手まり咲きがあります。

額咲きは、真ん中の粒々のような両性花の周囲を、装飾花が絵画の額縁のように囲むような咲きかたです。

手まり咲きは両性花がなく装飾花だけで構成され、手毬のようにこんもりとした咲き方をします。

六義園にある紫陽花の分類

六義園にある紫陽花は5つに分類されています。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。

山紫陽花(やまあじさい)

山紫陽花は、山中の沢沿いで見かけることから、別名「沢紫陽花」とも言われています。

山紫陽花の特徴は、樹形も花も葉も小ぶりで、葉は薄く光沢がないことです。

花の咲き方は、額咲きと手まり咲きの2つがありますが、何れもこの後ご紹介する額紫陽花とは異なるものです。

六義園にある紫陽花の品種の中では、山紫陽花が最も多いとされています。

額紫陽花(がくあじさい)

額紫陽花は、海岸近くで見られることから、別名「浜紫陽花」とも言われています。

額紫陽花の特徴は、樹形も花も葉も大きく、葉に光沢があることです。花の咲き方は、名前のとおり額咲きです。

山紫陽花と額紫陽花の違い

 
山紫陽花額紫陽花
別名沢紫陽花浜紫陽花
樹形・花・葉小さい大きい
咲き方額咲き・手まり咲き額咲き
六義園にある品種(額咲き)甘茶・くれない・紅冠雪(紅の白雪)・紅額・紅やま・深山八重紫城ケ崎・花火他
六義園にある品種(手まり咲き)紅てまり他

本紫陽花(ほんあじさい)

本紫陽花は、額紫陽花の変種で手まり咲きです。
六義園にある品種(手まり咲き)黒軸他

小紫陽花(こあじさい)

小紫陽花は、両性花だけで装飾花はありません。別名は芝紫陽花です。

一見すると紫陽花のようには見えませんが、小紫陽花は早咲きで香りがあるという特徴があります。
六義園にある品種小紫陽花

玉紫陽花(たまあじさい)

玉紫陽花は額咲きで、球形のつぼみが特徴的な遅咲きの紫陽花です。
六義園にある品種(額咲き)玉紫陽花

六義園の紫陽花の品種ごとの見ごろと特徴

六義園にある5種類の紫陽花のうち、山紫陽花と小紫陽花は早咲き

額紫陽花・本紫陽花・玉紫陽花は遅咲きとされています。

ここでは、早咲きと遅咲きに分けてそれぞれの特徴をご紹介します。

六義園にある紫陽花の品種(早咲き)

山紫陽花

品種読み方大きさ特徴
甘茶あまちゃ中型両性花は紫・装飾花は白~桃、花弁に丸み、甘味料の原料になる
くれない小型装飾花が白から赤へ変化
紅冠雪・紅の白雪こうかんせつ・べにのしらゆき大型両性花は紫・装飾花は白
七段花しちだんか中型装飾花は淡青、八重咲で装飾花の先が尖る
白鳥はくちょう小型装飾花は白、最初は額咲きで後に手まり咲きになるものが多い
紅額べにがく大型両性花は白・装飾花は白から赤へ変化、花弁が尖る
紅やまべにやま中型両性花は紫・装飾花は白から赤へ変化
深山八重紫みやまやえむらさき中型両性花・装飾花とも紫、八重咲
紅てまりべにてまり中型手まり咲き、装飾花が白から赤へ変化

小紫陽花

品種読み方大きさ特徴
小紫陽花こあじさい小型両性花のみ、淡青、香りがある

六義園にある紫陽花の品種(遅咲き)

額紫陽花

品種読み方大きさ特徴
城ケ崎じょうがさき大型装飾花は青、八重咲
花火はなび大型装飾花は白、花柄が長い

本紫陽花

品種読み方大きさ特徴
黒軸くろじく大型手まり咲き、装飾花は紫、若枝が紫黒色

玉紫陽花

品種読み方大きさ特徴
玉紫陽花たまあじさい大型両性花・装飾花とも白、つぼみが球形

六義園で紫陽花が見られる場所

六義園には1,000株の紫陽花があり、園内各所で見ることができます。

その中で特におすすめしたいのは、正門を入り内庭大門を経て休憩所兼売店までの道。そして、休憩所兼売店の裏手にある小径です。

この2か所は所々で紫陽花が育てられていて、多くの紫陽花には案内板がついています。六義園の紫陽花は品種が多いので案内板があるのはとても助かります。

六義園は元々が大名庭園だけに、車いすだと進むのが少し困難な箇所もあります。しかし、六義園の和の紫陽花は正門付近にあるので、その点は心配ありません。

また、同時期に楽しめるサツキは大泉水のほとりで育てられているものが多く、ここも入口から平坦地が続くので問題なく楽しむことができます。

まとめ 実際に訪ねてみました

六義園のサツキ
この記事の最後に私が訪ねた時の経験談をお伝えします。私が六義園を訪ねたのは、ある年の5月下旬でした。

まず、既に見ごろを迎えていたのは小紫陽花です。

また、咲いているけど見ごろはもう少し先だと思われたのは紅てまり・七段花・紅の白雪です。

次に、咲き始めの紫陽花としては紅額・紅やま・甘茶・くれない・深山八重紫。咲き始めでも既にそれぞれの魅力を醸し出していました。

そして、最後にもう少し待たなければいけないのが、玉紫陽花・花火・黒軸でした。

見逃したものもあるかもしれませんが、六義園のパネルで提示されている通り、咲いている早咲きの紫陽花を楽しむことができました。

また、「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」 というイベント名のとおり、紫陽花の花が楽しめる季節にサツキを眺めることもできます。

私が訪ねた5月下旬のサツキはまさに咲き始め。一部にたくさんの花を咲かせているものもありましたが、多くはつぼみの段階でした。

その年の天候により異なるものの、サツキの見ごろの時期は6月上旬の頃。

「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」は6月下旬までですが、会期の終わり頃だと、遅咲きの紫陽花は楽しめてもサツキの見ごろは過ぎている可能性もあります。

紫陽花だけが目的の場合は、早咲きや遅咲きの時期に合わせて六義園を訪ねても良いと思われますが、紫陽花もサツキも楽しみたい方は6月上旬が目安になるかもしれません。

六義園はつつじが有名であるものの、紫陽花もサツキも魅力にあふれています。私も機会があれば、また訪ねてみたいと思っています。

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