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高尾梅郷は東京都八王子市にあります。
八王子市のホームページによれば、高尾梅郷は旧甲州街道沿いの約5㎞の間に点在する梅林などの総称で、合わせて約1万本の梅が植えられていると書かれています。
また、同じく八王子市のホームページに記載されていた地図によれば梅林の数は8か所。
この記事では、私が実際に歩いた時の様子を折り込みながら、それぞれの梅林の特徴。
そして最後に、高尾梅郷の歩き方のいくつかのパターンをお伝えします。
最初にそれぞれの梅林の特徴を、高尾駅に近い場所から順にお伝えします。
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目次
高尾梅郷 遊歩道梅林
遊歩道梅林は、高尾駅北口から徒歩15分の場所にあります。
高尾駅北口から甲州街道(国道20号)に出て、西(京王高尾線高尾山口の方向)に歩きます。
JR中央本線の高架下をくぐり、南浅川に架かる「上椚田橋」の手前を右折した所から遊歩道梅林は始まります。
上椚田橋の近くの看板には、上椚田橋から高尾梅郷の概ね中間地点に当たる「高尾梅の郷まちの広場」付近までは「裏高尾渓流線歩道」になっていると書かれていました。
遊歩道梅林は裏高尾渓流線歩道の一部で、上椚田橋から300m~400mの区間を指しているようです。
ただ、上椚田橋から裏高尾渓流線歩道400~500m歩いて、駒木野公園まで行くのがおすすめです。
遊歩道梅林では遊歩道近くに梅が植えられ、一部では梅のトンネルのような景色を楽しめます。
また、遊歩道梅林より少し先の駒木野公園は、梅の数こそ少ないものの、白梅や紅梅の古木があり見ごたえがあります。
遊歩道梅林は旧甲州街道から少し離れていますが、それでも徒歩数分程度。
遊歩道梅林の次にご紹介するのは、旧甲州街道沿いにある関所梅林です。
高尾梅郷 関所梅林
関所梅林は旧甲州街道沿い、バスの駒木野停留所のすぐ近くにあります。
ここは江戸時代に小仏関所があった場所で石碑があります。
現在は公園になっていて、公園中央部の広場周辺に梅が植えられています。
公園はそれほど広くなく、梅の本数もとりわけ多くはありません。
しかし、関所梅林には梅だけでなく数本のサンシュユがあり、白梅と黄色い花を咲かせるサンシュユの景色を合わせて楽しむことができます。
なお、関所梅林から旧甲州街道沿いを高尾駅方面へ300m~400m歩いた場所に「駒木野庭園」があります。
駒木野庭園は八王子市が所有する池泉回遊式の日本庭園で、四季折々の花を楽しめるだけでなく、ベンチなどもあるのでのんびりと過ごすことができます。
駒木野庭園
所在地 | 東京都八王子市裏高尾町268-1 |
開園時間(11月~3月) | 午前9時~午後4時 |
入園料 | 無料 |
高尾梅郷 荒井梅林
関所梅林から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約600m歩いた場所にみどり幼児園があります。みどり幼児園手前の道路を右折し、JR中央本線の高架下をくぐり、緩やかな上り坂を約200m歩いた場所に荒井梅林はあります。
ただ、荒井梅林を示す看板は設置されていたもの、梅林の外周部にはロープが張られ、立入禁止の札もありました。
ここでは、道路沿いから少し離れた梅林の景色を眺めることになります。
私が訪ねた年がたまたまだったのか、いつも立入禁止なのかはわかりませんが、訪ねるときは注意が必要です。
私は八王子市のホームページを確認したうえで高尾梅郷を訪ねました。
八王子市が作成した高尾梅郷のイラストのような地図には8か所の梅林が記載されていたものの、文章の案内では6か所でした。
8か所の内、荒井梅林と最後にお伝えする小仏梅林は、文章の記載がありませんでした。
高尾梅郷 天神梅林
みどり幼児園から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約200m歩いた場所に天神梅林があります。
旧甲州街道から、長さ数メートルの梅郷橋という短い橋を渡ったところが天神梅林です。
天神梅林では山の斜面を中心に梅が植えられていて、梅林の上には高尾天満宮があります。
天神梅林は風情がありますが、山の斜面に設けられている通路はハイキングコースのようです。
特に雨が降った後は、通路が滑りやすくなっているので、滑りにくい靴で訪ねるのがおすすめです。
高尾梅の郷まちの広場
天神梅林から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約400m。圏央道の下にあるのが高尾梅の郷まちの広場で、近くにはバスの蛇滝口停留所があります。
高尾梅の郷まちの広場は、高尾駅から2.5㎞、小仏バス停から2.5㎞。
高尾梅郷の中間に位置している施設です。
高尾梅の郷まちの広場にも梅が植えられていますし、広場のような場所で休憩することもできます。
また、高尾梅郷の梅の見頃に開催される高尾梅郷梅まつりの本部会場もここに設置されています。
高尾梅郷を歩くとき、ここを起点にする方も多いのではないでしょうか。
高尾梅郷 湯の花梅林
高尾梅の郷まちの広場から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約150m。
旧甲州街道沿いに湯の花梅林はあります。
湯の花梅林はそれほど広くないものの平坦な場所に立地していて、白梅・紅梅・枝垂れ梅などもあり見ごたえがあります。
なお、高尾梅の郷まちの広場と湯の花梅林と次にご紹介する、するさし梅林は近い場所にあるので、合わせて訪ねるのも簡単です。
高尾梅郷 するさし梅林
湯の花梅林から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約150m。
ここにあるのが摺指(するさし)まちの広場で、広場の中にするさし梅林があります。
摺指まちの広場に入ると、整備された通路が造られています。
広場の入口から緩やかに上る通路を約200m、通路沿いにたくさんの梅が植えられています。
高尾梅郷の中でも、するさし梅林はきれいに整備されていますし、梅と背後にある高速道路が美しい景色を作り出しています。
なお、摺指まちの広場は梅の見頃の期間だけ開放される施設で、開放時間も昼間に限られています。
高尾梅郷 木下沢梅林
するさし梅林から旧甲州街道沿いを小仏方面へ約1.5㎞の場所に、木下沢梅林(こげさわばいりん)はあります。
するさし梅林から向かった場合、バス停ではするさし・裏高尾・日陰の3停留所を通過します。
その先のJR中央本線の赤煉瓦アーチをくぐり、右折して上り坂を約300m進んだ場所に木下沢梅林はあります。
木下沢梅林は旧甲州街道から約300mと少し離れた場所にありますが、高尾梅郷の中では最も大きな梅林です。
高尾梅郷に植えられている梅は白梅・紅梅など約700本。
木下沢梅林では多くの梅が山の斜面に植えられていて、下段の梅・中段の梅・上段の梅と3つのエリアがあり、幾筋かの通路で回遊できるようになっています。
木下沢梅林で入口があるのは下段の梅エリア、階段や坂道を昇った上段の梅エリアには広場がありベンチも設置されています。
木下沢梅林も、先ほどお伝えしたするさし梅林と同じく、梅の見頃の期間だけ開放される施設で、開放時間も昼間に限られています。
それだけに施設全体が整備されていますし、何より梅の数が最も多い場所です。
また、木下沢梅林では梅と近くにある中央自動車道の風景を合わせて眺めることができます。
木下沢梅林は高尾梅郷の中でも、高尾駅から遠い場所にありますし、舗装されている場所は少ないので履きなれた靴で行く必要があるものの、一番の見ごたえがある場所です。
高尾梅郷 小仏梅林
高尾梅郷の中でも、もっとも標高の高い場所にあるのが小仏梅林です。
位置的には、大下バス停留所と、バス終点の小仏停留所の間にあります。
梅が植えられているのは道路と中央本線の間で、梅林というよりも梅並木といった様相です。
ただ、ここでは梅と走る列車の景色を合わせて楽しむことができます。
特に鉄道ファンの方におすすめの場所と言えるかもしれません。
高尾梅郷を訪ねる時期
高尾梅郷を訪ねる時期として特におすすめなのが、高尾梅郷のなかでも標高が高い場所にある、するさし梅林や木下沢梅林が開放されている期間です。期間はその年の状況で異なるものの梅の見頃に開放されています。
2つの梅林は施設内が整備され、梅も手入れをされているので見ごたえがあります。
また、高尾梅郷では梅の見頃の時期の土曜日や日曜日を利用して高尾梅郷梅まつりも開催されています。
この期間に訪ねるのも良いかもしれません。
高尾梅郷の歩き方
高尾梅郷に駐車場はないので、訪ねる際は徒歩かバスを利用するのが一般的です。また片道5㎞で標高差もあるので、歩き方にも工夫が必要かもしれません。
そこで、この記事の最後に高尾梅郷の歩き方のいくつかのパターンをお伝えします。
まず、私自身のことをお伝えすると、高尾駅北口よりバスで終点の小仏停留所に向かい、あとは歩いて小仏梅林から遊歩道梅林まで8か所を巡り高尾駅に戻っています。
私が辿ったのは、標高の高い場所から低い場所を歩くコースです。
基本的には下り坂が多く、距離も5㎞なので、ゆっくりと歩いても2時間はかからないと考えていました。
しかし、実際に要した時間は3時間30分で、歩いた距離は10㎞を超えていました。
寄り道をしながら歩いたので長い時間を要しましたが、それでも2時間では足りないというのが実際のところではないでしょうか。
高尾梅郷に行かれる方の参考になれば幸いです。
それでは、高尾梅郷の歩き方のいくつかのパターンをご紹介します。
高尾梅郷の歩き方 往復を歩く
高尾梅郷の歩き方としてまず考えられるのが、高尾梅郷を往復するパターンです。この場合、行きは上り坂、帰りは下り坂が多くなります。
高尾梅郷は多くが旧甲州街道沿いにあるので、歩くときもここを歩くのが中心になります。
ただ既にお伝えしたように、遊歩道梅林から高尾梅林の中間にある高尾梅の郷まちの広場付近までは、旧甲州街道から少し離れた場所に裏高尾渓流線歩道があります。
旧甲州街道は全般的に幅員が狭く、交通量も多いので、歩くときは注意が必要です。
しかし、裏高尾渓流線歩道を歩けば、ハイキングコースのようになっている場所はあるものの、車の心配はなくなります。
行きか帰り、あるいは両方で裏高尾渓流線歩道を使えば、散策しながらゆっくりと梅を楽しむことができそうです。
高尾梅郷の歩き方 片道を歩く
これは、行き又は帰りのどちらかでバスを利用する方法です。私は、行きをバス、帰りを歩きという方法を使いましたが、これには理由があります。
まず、行きにバスを使えば、基本的には下りを中心として梅を眺めることができます。
また、行きにバスを使えば、帰りのバスの時間を気にしなくてよいことがあげられます。
もっとも実際に歩いたところ、私のように上から下へという人は少ないようで、むしろ下から上を目指す人が多かったのも事実です。
このあたりは、時間と体力の問題になりそうです。
高尾梅郷の歩き方 一部を歩く
あまり歩くことなく、たくさんの梅を楽しみたい方は、バスで木下沢梅林まで行き、梅を眺めたらバスで高尾駅に戻る。高尾梅郷の中間点である高尾梅の郷まちの広場までバスで行き、近くの梅林を楽しみ、バス又は徒歩で高尾駅に戻る。
高尾駅近くの遊歩道梅林まで徒歩で行き、近くの関所梅林や駒木野庭園を訪ね、徒歩で駅に戻る。
ここでは歩き方の一例をご紹介しましたが、高尾梅郷は距離が長く、あちこちに梅林が点在しているので様々な歩き方ができそうです。
まとめ
この記事では、私が実際に歩いた時の様子を折り込みながら、それぞれの梅林の特徴や、高尾梅郷の歩き方のいくつかのパターンをお伝えしました。高尾梅郷の梅林の多くは、幅員が狭く交通量が多い旧甲州街道沿いにあるので、歩くときは注意が必要です。
また、高尾梅郷は距離が長く標高差があり、梅林の中にはハイキングコースのようになっている場所もあるので、履きなれた滑りにくい靴で訪ねることも大切です。
そして、高尾梅の郷まちの広場や木下沢梅林、小仏停留所にトイレはあるものの規模は小さいですし、他の場所にトイレは見当たりませんでした。
もしかしたら、トイレは訪ねる時の大切な要素になるかもしれません。
いくつかの注意点はあるものの、そのことを除けば高尾梅郷はとても魅力的な場所で、ご紹介した梅林以外でも歩いていればあちこちで梅の花を見ることができます。
準備を十分にして、高尾梅郷を訪ねてみてはいかがでしょうか。
※ お伝えしている情報は記事作成時のものです。変更されている場合もあるので公式サイト等で確認のうえ、お出かけになってください。
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